That's the kind of song that truly saves people.

 アメリカ映画『ウォーク・ザ・ライン』(2005年)は、カントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュの伝記映画だ。この中で、エルビス・プレスリーを世に送り出したプロデューサーが、オーディションを受けに来たジョニー・キャッシュとその仲間に向かっていう台詞の中の一つが、掲題の、”That's the kind of song that truly saves people.「そういう歌こそが本当に人々を救うんだ」。では、彼が比喩的に言った、「人々を本当に救う歌」とは?

「もし君がトラックに跳ねられて死にかかっている時に、1曲だけ歌う時間があるとすれば、それは君がこの世で感じたことを神様に伝える歌となるだろう。つまり、それを聴けば即座に君だということが分かる歌だ。そういう歌こそが本当に人々を救うんだ」(原語はYou Tubeを参照のこと)。

 言外に「そういう歌を歌いなさい」というアドヴァイスが込められている。

 この台詞を聴いて、「歌い手は寛容で誠実であるべき。聴衆に総てを捧げるのよ」という、K先生の言葉を思い出した。それは、神に捧げる歌、即ち本当の自分を出し切った歌、とも言える。その為には、発声方法においても、「総てを出すのよ。喉でチマチマと音を作るんじゃないの。お腹の底から総てを出し切るのよ」という歌い方にも通じる。

 別にトラックに跳ねられなくても、人の死に方は様々であり、私達は常に死と向き合って生きている。従って、私たちに、もし自分が本当に訴えたいことがあるなら、それが何であれ、またその相手が誰であれ、その本当のものを、時を惜しまず、真摯に、伝えていかねばならないと思う。

 ジョニー・キャッシュは、愛妻の死後、約4か月後の2003年9月に、ナッシュビルの病院で亡くなり、テネシー州ヘンダーソンヴィルの自宅近くにあるヘンダーソンヴィル・メモリー・ガーデンズで妻の隣に埋葬された。直接の死因は糖尿病の合併症だが、ジューンの死去による傷心が原因で病状が悪化したのではないかと語られている。出典:ジョニー・キャッシュ - Wikipedia







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